隠そうとするものは、暴かれ

夜の闇の中で、互いの姿見えぬまま、
そっと君に口付けさせて。
この醜い僕の姿なんて、君に見せたくないよ。

どうか気紛れな雲達よ、今宵だけは無慈悲な月を隠して。
この醜い僕の姿を、愛する人に見せないために。

手探りで僕を探す、その手を払いのけて、
僕はそっと君に口付けて、そっとそこから逃げ出して。

分かっているさ、分かっているとも。
醜いのは外見(スガタ)でなくて、
醜いのは中身(ココロ)なんだ。
僕の、ココロなんだ。
本当に見せたくないのは、そこなんだよ。

綺麗な君に見られたくなくて、
優しい君に知られたくなくて。

だから、
醜い僕はそっと口付けて、
君の前からいなくなる。

嘲笑う朧月。

僕が醜いことなんて、夜の闇の中でもはっきりと……
僕が醜いことなんて、夜の闇ではっきりと……

闇の中だから、僕の醜さは、際立つ……

2006/11/09




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