| 20:抱きしめる |
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そっと腕を回して、 そう、腋の下から、 脇腹を撫でるようにして、 後ろに回した手で、 ぎゅっとその背中をつかむ。 胸と胸を合わせて、 お互いの鼓動を溶けあわせて、 たった一個の塊になるように。 目を閉じて、 耳で息遣いを聴いて、 鼻で匂いを嗅いで。 いつもよりも少し早い鼓動の音に、 二人して笑って。 ねえ、好きだよ、 見つめ合うよりも強く。 愛してる、 耳元で囁くよりも雄弁に。 側にいて欲しい、 口付けるよりも深く。 その心に刻んで、 その身体に刻んで。 交じり合うよりも、それは強く、雄弁で、深いもの。 交差された四つの腕、 一つの熱となる躰、 存在を溶け合わせて、互いの鼓動で眠りに落ちる。 今、無上の喜びを感じた。 |
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