03:寝転がる

 寝ている。
 部屋に入ろうとドアを開けたら、何かに突っかかって開かない。ちょっとだけ開いた隙間から中を覗き見ると、背中があった。
 また勝手に入って。
と溜め息をついても始まらない。この友人は、一度寝てしまうと、滅多なことでは起きないのだから。
 どうせまた、ベランダ伝いに来たのだろう。そして、驚かせるために部屋で待っていて、で、眠くなって寝てしまった。
 あほらしい。
 が、口からこぼれるのは笑みである。
 しょうがない、起きるまで待ってやるか。そう思って、コーヒーを淹れに行った。
 不意に背後から、
 遅いぞぉ〜
と聞こえてきたが、寝言である。


by 鳥篭/お題配布場所
http://uccello.skr.jp/100/






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