窓硝子

ここに映るのは何?
ここに映るのは誰?
私一人を残して、
誰が笑うの?

たったいちまい、
この薄い隔たりが、
絶対的な境界線。

私はこちら側
そしてあちら側
ただひとり、私は見てるだけ。
その境界線に手を添えて、
映るあちらを見てるだけ。

たったひとり
たったひとり
たったひとり
たったひとり……

添えられた手に力がこもり、

広がる亀裂。

力がこもり、
広がっていく亀裂。
目の前で、
私の目の前で。

そして、世界が壊れる音がした。

20060314






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