空の裂け目


僕達はいつかあそこに還っていくのだ。

ふと見上げて気が付いた空の裂け目

僕達はいつかあそこから堕とされたのだ。

誰も気が付いてない空の裂け目。

僕達はいつもあれに見下ろされている。

ただひっそりとある空の裂け目。

僕達が生まれた処。

本来在るべき場所に続く空の裂け目。

そして、僕達が死んだ先に向かう場所。

無限に穿たれた空の裂け目。


僕だけが、気が付いた。
誰もが、忘れている。

やっと与えられた答え。
やっと解かれた疑問。

僕達の存在の出発点で、
僕達の存在の終着点で。

ただいつかはあそこに吸い込まれ、
無意味なものに別れを告げる。

僕はいつ、あそこに還れるんだろうか、
それをいつも待っている。

空を見上げて。

20060504






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