06:ものを投げる

 あーあ、とあたしは溜め息をついて部屋の中央にうずくまった。
 いつも汚い部屋は、いつも以上に汚くなっている。
 棚の上に綺麗に並べていたぬいぐるみは、無残にも部屋の色んな所に落ちている。ぽてり、と。
 それを肩越しに見やって、あたしはまた大きく溜め息をついた。
 分かっている。分かっているのだ。この子達に罪はない。
 でも、当たらずにはおれなかったのだ。そうしなければ治まらなかったのだ。
 ……ああ、分かっているから、そんな目で見ないでちょうだい。
 悪いのは全部あたしだ。だから、あんた達は悪くない。
 あたしは手近にあったクマのぬいぐるみを手に取ると、そっと胸に抱いた。
「ごめんね」


by 鳥篭/お題配布場所
http://uccello.skr.jp/100/






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